目が覚めたよ。

やっぱり可哀想過ぎて、股をかけるなんて出来ない。
俺のガラじゃない。

二人に同じ様に甘い言葉や優しい顔だけ見せて、腹ん中はどす黒かった。

・・・ホント、俺何してたんだろ。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
俺はリナに捨てられて、ずっと思っていた。

「女なんていくらでも嘘をつく。」
結婚したいとか言っていても、結局は別れてすぐに他の男の物になる。

・・・そう思っていたけど、最近俺も冷静に戻ってきたのかそんな感情が消えた。

リナが例えそうでも、他の子もそうとは限らない・・・。

この子らは何も悪くない。

この子らが可哀想なだけ。この子らを悲しませるだけ。

・・・冷静に戻れば戻るほど、安らぎよりも虚しさの方が大きくなっていった。

だから、今日、二人のうちの一人を振った。

・・・二人のうちのもう一人を本気で愛したいと思ったからと言うのもある。
この子なら、リナを超えてくれるかもしれないと思えるような子だ。
そんな子を騙すのも嫌だったし、好きではない子も可哀想だ。

でも・・・好きではない方の子の事正直振りたくなかった。

・・・凄くひどくて冷たかったにも関わらず、その子は、俺を愛してくれていた。

・・・良い子だと言う事と愛してくれていると言う事は良く分かっていた。

でも、それだけじゃ好きにはなれない。

振ってあげるべきだと思った。
だからといって、そんな良い子を泣かせたくなかった。

少しでもダメージが小さいように、傷つけないように・・・。

そう考えながら言葉を選んで別れ話した。

・・・でもやっぱり無理だった。

別れ話をしたら、凄く泣かれて、
「●●●じゃないと嫌」とか「●●●以外とか考えられない」とかひたすら言ってくれた。

・・・ごめんね。

俺、ホント、最低。

でも、この子にとってとてつもなく最低だったはずの俺をこんなに好きになってくれた事は嬉しく思う。

・・・本当に申し訳ないと思う。

俺、ホント、何してたんだろ。

こんな良い子を弄ぼうと思ってたなんて最低だ。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
最初は『どうせ浮気するなら二股なんてせずに、もっとでっかい事してやるぜ。』とか思ってた。

目標は七股。
一週間の毎日が別の彼女。

女を食い物にして、散々弄んで、挙句の果てには捨ててやる!全ての女性を標的に復讐を!
なんて意味の分からない事を考えていた。

・・・でもな。

可哀想過ぎて俺には出来ない。
二股でこんなに罪悪感や虚しさを感じてしまうくらいなら七股なんて神経がおかしくなりそう。

そして、股をかけるって事はとても虚しく愚かな事に気づいた。

一緒に遊んで、うわべだけの甘い言葉を言っているだけでも、
「・・・俺何してるんだろ。」とか、「ホントはこの位置に居るのはリナなのに。」とか・・・やっぱり考えてしまうんだよね。

遊んでいても何も楽しくない。
リナに感じていたようなドキドキ感や安らぎはとてもじゃないけど得られない。

・・・ホント、虚しいだけ。

それに人間だから、思わずリナって呼びそうになったり、二人の彼女の名前を呼び間違えたりしてしまう。
そのたびに「・・・昔の彼女だよ、本当にごめん」とひたすら謝る。・・・虚しく悲しい嘘をつく。

こんな生活どうかしてる。

そう思ったから、俺は目が覚める事が出来た。

今からでも遅くはないはず。
・・・好きになれそうな方の子の事を一途に愛してみようと思う。

コメント

ririy
ririy
2006年4月10日20:34

でも、speedくんどんどん成長してるよね。
イイ男になりますね〜〜

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